Story


シュタルンベルク湖のほとりで、不吉な胸騒ぎに襲われるオーストリア皇后・エリザベート。
そんな彼女の元に、お互いに唯一心を許した存在であるバイエルン国王・ルートヴィヒ二世の死体が湖から上がったという報せが届く……。
ルートヴィヒ二世が描いた夢とは——。
ルートヴィヒ/シシィ/精霊たち
時は遡り、とある安宿の一室。作品の上演機会を失い、借金まみれになった天才作曲家・ワーグナーは自らの死を覚悟していた。
そこに救いの手を差し伸べたのがルートヴィヒ二世。ワーグナーを崇拝する彼は莫大な報酬をもって迎え入れることとした。二人は初めて出会えた感動を分かち合い、大作オペラ「ニーベルングの指環」の上演を共に夢見る。
ルートヴィヒ/ワーグナー/宮廷人たち
ワーグナーは信頼する指揮者ビューローとその妻・コージマを呼び寄せ、創作に没頭する。しかし、ワーグナーとコージマは互いに惹かれ、人知れぬ関係となる。妻が自分ではなくワーグナーを愛していると悟ったビューローは夫としての苦悩と指揮者としての喜びとの狭間で苦悩する。
ハンス/コージマ/ワーグナー/ルートヴィヒ
またルートヴィヒ二世はワーグナーへの出費の批判を浴び、窮地に追い込まれる。
そして、バイエルン王国はヨーロッパに拡がる戦火に巻き込まれ、更に二人の関係にも亀裂が生じ始める……。
やがてルートヴィヒ二世の資金を断たれたワーグナーは失意のどん底に。そんなワーグナーを励まし、演奏旅行に出て資金を集めることを提案するコージマ。
コージマ/ニーチェ/フォイステル/ムンカーほか
一方、ワーグナーと絶縁し生き甲斐を失ったルートヴィヒ二世は政治的にも行き詰まり、王であることを苦悩する。
友情、絶縁、愛情、嫉妬…、立ち塞がる苦難を乗り越え、果たして彼らの夢「ニーベルングの指環」は上演されるのか——。
※本音源はデモになります。実際の舞台ではオーケストラで演奏されます。